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"天地無用"の運送

"天地無用"というのは主に運送業で使われる言葉で、この場合の"天地"は"上下"という意味で、"無用"は"禁止する"という意味なのですが、"無用"は他にも"心配無用(:心配しなくていい)"、"問答無用(:話し合いの必要はない)"という使い方をされることもあるので、間違えて"必要ない"と解釈して逆さにしてしまうと大変なことになりますね。

そこで"天地無用"に関しては、"天地"と"無用"とを離さないで1つのかたまりになった慣用句として覚えておいた方がよさそうです。

実際には中国から伝えられた漢語ではなく、日本で近代的な運送業がスタートした明治時代に作られた和製の四字熟語なのですが、いつ聞いても何となく古臭い感じがして、今の時代にどうしてこのような固くて誤解を招きやすい言葉が使われ続けているのか不思議に思うことがよくあります。

現在郵便局の注意シールには、"天地無用"という文字の代わりに"この面を上に"、"逆さま厳禁"という文字が入って上向きの矢印が二本描かれていますし、大手の宅配業者では、矢印二本だけが大きく描かれていて次第に"天地無用"という言葉の表示はなくなりつつあるようですが、シールの内容を伝え合うのに「逆さにしてはいけないっていうシール」などというよりも"天地無用シール"と言う方がスマートであることから、余程しっくりいく言葉が誕生しないかぎり今後も死語にはならず運送業界用語としてずっと使われ続けるだろうと思われます。

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